Q1.保険治療と自費診療はどうちがうのですか?
Q2.歯の詰め物が取れてしまったのですが。
Q3.親知らずは抜いた方がよいのでしょうか?
Q4.口臭が気になりますが。
Q5.キシリトールって歯にいいのですか?
Q6.フッ素で虫歯予防が出来ますか?
Q7.歯石を取ってもらいたいのですが、すぐに取れますか?いくらぐらいかかりますか?
Q8.歯茎が時々腫れるのですが
Q9.歯茎から時々血が出ますが
Q10.入れ歯があわないのですが、作り直した方がよいのでしょうか?
Q11.歯がぐらぐらします。抜かなくてはいけないのでしょうか?
Q12.歯がなくなるとどうしてだめなのですか?
Q1.保険治療と自費診療はどうちがうのですか?
A1.
保健治療は保健のルールで使用する材料や処置の値段が細かく決められています。
保健のルールの上に則った治療が保健治療になります。
例えば、差し歯の治療をする場合、残った歯の根に歯茎が黒ずまないために白金加金で土台を作り、自分の歯と同じような白いオールセラミックの歯を被せる治療を希望しても、これらの治療に用いる材料は保健のルールで使用が認められていないため保健で治療はできず自費治療になります。
Q2.歯の詰め物が取れてしまったのですが。
A2.
詰め物が取れた原因として歯と詰め物の隙間から生じる虫歯(2次カリエス)が考えられます。この場合、治療としては虫歯の部分を取り除き、再び詰め物をしなければなりません。詰め物の材料は保健治療と自費治療で違いますので、どちらで治療するかを選択する必要があります。
Q3.親知らずは抜いた方がよいのでしょうか?
A3.
親知らずを抜く理由として挙げられるのが、虫歯や親知らず周囲の歯茎の炎症(智歯周囲炎)による痛み。あるいは歯列矯正治療を行うためなどがあります。いずれにせよ抜く場合は理由がありますので主治医によく理由を説明してもらいましょう。
Q4.口臭が気になりますが。
A4.
口臭の原因が歯周病(歯槽膿漏)である場合は歯周病の治療が必要になります。
口臭を他人に指摘されたのか、あるいは自分だけが口臭を気にしているのか問診と共に口腔内の検査をしなければなりません。
Q5.キシリトールって歯にいいのですか?
A5.
虫歯菌(ミュータンス菌)は砂糖を分解し酸を産生し、その酸によって歯が溶けて虫歯ができます。虫歯菌は天然甘味料であるキシリトールを分解して酸を産生できないので虫歯はできません。そういう意味で歯にいいのです。
●大人と子どもの虫歯予防・・・キシリトールによる虫歯の予防についても書かれています。
Q6.フッ素で虫歯予防が出来ますか?
A6.
通常NaF(フッ化ナトリウム)の溶液を歯面に塗布します。家庭ではフッ化第一スズの入った歯磨き粉を使用します。生えたての乳歯や幼弱永久歯のエナメル質を強くし虫歯予防に効果があります。
Q7.歯石を取ってもらいたいのですが、すぐに取れますか?いくらぐらいかかりますか?
A7.
歯石の付き方と除去に必要な回数にも左右されますのでケースバイケースです。
ちなみにレントゲンでの確認も必要なく1日で簡単に取れる歯石の場合は検査、指導料も含め健康保険3割負担で2,000円以内で済みます。
Q8.歯茎が時々腫れるのですが
A8.
歯周病か根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)が疑われます。
歯周病は歯と歯茎の間に細菌が入り込み歯茎に炎症が生じ歯を支えている骨や膜などの組織を破壊し、その結果歯茎が腫れて痛みを生じます。
根尖性歯周炎は根管(歯の根の中の神経がある管)内で細菌が増殖し歯の根の先を中心に起こる炎症です。この場合は歯と歯茎の境目から少し離れたところに排膿を伴う腫れを示すことが多いです。
いずれにしても、レントゲン等の検査を行い精査して診断を下してから治療を行うことになります。
●サンスターから「あなたは大丈夫?歯周病」
Q9.歯茎から時々血が出ますが
A9.
歯肉炎が疑われます。
歯肉炎とは歯茎が炎症を起こしている病態のことです。
うまく歯ブラシの先が当たらずプラーク(歯垢)が停滞していたり、歯石が常時付着していたりすると歯肉炎になりやすいです。
服用されている薬の副作用や糖尿病などの疾患との関わりで歯肉炎になることもありますので、いつ、どの部位からどんなふうに血が出るのか確認してから対処を決める必要があります。
Q10.入れ歯があわないのですが、作り直した方がよいのでしょうか?
A10.
入れ歯には保険で作る入れ歯と自費で作る入れ歯があります。
保険で作る入れ歯は限られた材料と時間で作るためなかなか満足のいく入れ歯ができません。これに対して自費で作る入れ歯は使う材料や時間に制約を受けず最良の設計でオーダーメイドの入れ歯を作ることができます。自費の入れ歯は保険の入れ歯に比べて費用はかかりますが快適でよく噛めるものに仕上がります。自費の入れ歯を入れたことがない方は一度作ってもらってみてはいかがでしょうか?
Q11.歯がぐらぐらします。抜かなくてはいけないのでしょうか?
A11.
歯が横にぐらぐらするだけでなく縦にもぐらぐら浮き沈みして痛みを伴うようであるなら抜かなくてはならないと考えます。そうでなければ、かみ合わせや残存歯の状況、対合歯の状態を考慮して抜くべきか保存すべきか判断します。
Q12.歯がなくなるとどうしてだめなのですか?
A12.
歯があることで食事をするときに歯ごたえを楽しむことができます。噛んで味わうことは生活に上での大きな楽しみの1つです。
また、歯があることで会話のときに正常に発音することができます。発音機能も生活する上で欠かすことのできないことの1つです。
さらに歯は消化器官の一部でもあります。食物を胃や腸に負担をかけることなく効率よく吸収するにはよく噛んで唾液とともに小さく噛み砕いてから飲み込むことが大切です。最近の研究ではよく噛むことによって脳の血流が良くなることもわかってきました。
歯がなくなると以上のことが失われます。無くしてしまってから歯の大切さに気づいても遅いのです。みなさん今ある歯を大切にしましょう。